■クレジットカード『延滞1ヶ月』になると
●支払いが1ヶ月以上遅れた
毎月の支払いにおいて約定返済日に支払いができずに、その後の再引落とし日にも支払いができな かった場合に、延滞1ヶ月としてカウントされます。
実際の審査に影響を与えるのは、この延滞1ヶ月以上からであるといわれます。
●クレジット会社における利用の制約
「初期延滞」が、クレジット審査上に与える影響が小さかったのに対して、延滞が1ヶ月以上になると、利用中のクレジット会社に新規申込みをした場合は、審査の帳票類にそれを示す情報が出力されます。
まずクレジット会社ではそれが支払われたものか、未収の状態が続いているのかをチェックします。
未収の場合は当然その申込みは却下となりますが、それまでの回数などを考慮して入金後に審査が通る場合もあります。
次に1ヶ月以上支払いが遅れたものの、申込み時には入金している場合は、現在までの回数や残債を審査時にチェックします。
遅れた分を入金しているとしても一定期間(直近半年間とか)で延滞がある場合や、毎月ではないにしても数回発生している場合は支払いに窮していると判断されることが多いようです。
また、中には支払日がちょうど丸1ヶ月ずれて毎月入金している人もいますが、正常入金にもどさない限りはカウントが増えていくことになります。
●他のクレジット会社における審査上の影響
CICの場合、信用情報の開示をされた方は見たことがあると思いますが、クレジット情報に直近24ヶ月分の支払い状況がアルファベットや「$」などのマークで記載されています。
信用情報機関にブラックリストとして異動情報が記録されるのは原則延滞3ヶ月以上ですが、このマークで他社の1ヶ月延滞の回数などが把握できるようになっています。
例えば「A」のマークは「顧客の都合で入金がされていない」という意味ですが、これが24ヶ月の間に何回もあると、異動情報が発生するような重大な延滞ではないにしても「支払いが困難になりつつある」と判断され、「これ以上の与信は多重債務となる恐れがある」と結論づけされて審査が通らなくなる可能性が非常に高くなります。
また2ヶ月連続で延滞1ヶ月を起こしますと、後述の「延滞2ヶ月」を起こしている可能性もあると推測されます。
回数は2回程度でも生活状況が確実に悪化している、とみなされますから注意が必要です。
つまり「遅れても信用情報機関のブラックリストになるまでにはなっていないし、今のクレジット会社で通らなければ他のクレジット会社を使えば大丈夫」という、根拠のない理屈は通用しないんです。